配当利回りを狙った投資方法

株をはじめた理由を人に尋ねてみると、
多くの人が「株で資産を何倍にも増やしたい」と答える。
もちろん株の世界において株価上昇によるキャピタルゲインは収益の柱。
デイトレーダーもスイングトレーダーも投資方法は異なるが、
株価が動くことによって発生するキャピタルゲインを狙うのは共通。
多くの投資家が値幅を取るために切磋琢磨している。

しかし株の世界においては株価の値動きだけが収益ではない。
冷静に分析してみるとキャピタルゲインは大きな利益が狙えるが、
失敗したときの損失も大きいので利回りとしては良いとは言えない。
もちろん統計上の話なのですべてのトレーダーに当てはまる話ではないが、
多くの投資家が失敗して市場を去っているのも事実なのだ。

そこで「負けないための株式投資」を前提にした場合、
お勧めしたいのが配当利回りを狙った投資方法だ。
配当利回りとは投資した企業から株主に支払われる配当金を、
投資した金額で割って数値化したもの。
銀行に預けても殆ど金利が貰えない今の時代に、
株の世界では年間3%や4%の配当が貰える銘柄がゴロゴロある。
仮に3%の配当利回りでも100万円の投資で、
年間約3万円の配当金が貰える計算になる。

しかし配当利回り狙った投資方法もメリットばかりではない。
そもそも配当金がいくら貰えるかは企業の業績によって変化する。
今年1株あたり20円だった配当金が翌年ゼロになることもある。
そこで配当金狙いで投資する場合はその銘柄の過去の配当実績を見て、
業績が安定していて年度によって金額のバラつきが少ない銘柄を狙いたい。
よってマザーズなどの新興銘柄からではなく、
実績のある東証一部銘柄から選ぶことが基本となる。

株初心者が知っておくべき値動きのしくみ

株価は買う人が多いと上昇し、売る人が多いと下降するのが基本。
簡単に言えばネットオークションなどと同じ仕組みで、
企業から好材料となるIRが発表されたりすると買いが集まり、
ネガティブな材料が発表されると売りの嵐となります。
と、ここまでは分かりやすいのですが、
株の世界ではそれだけでは説明しきれない値動きをする銘柄があります。

たとえば好材料が発表されて2日連続でストップ高をつけ、
そのまま特にネガティブな材料が発表されたわけでもないのにストップ安になる。
最初に例に挙げたネットオークションなどではこんな値動きあり得ませんよね。
何故こんなことが起きるかと言うと、
株の世界には通常の売買の他に「空売り」が存在するからです。
空売りとはその銘柄の株を所有していない状態で、
証券会社から株を借りて売りに出し、
株価が値下がりしたところで買い戻して利益を得る売買方法。
これによって株価の下落局面でも利益をとることが可能となります。

先ほどのパターンを例にすると、
2日連続でストップ高を付けた時点で「株価が上がりすぎ」と判断され、
その銘柄を空売りをする投資家が増えることで起きる現象なのです。
一旦値下がりが始まると含み損を抱えた投資家が売りはじめるので、
売りが売りを呼ぶ状態となって株価の下落が加速。
結果的に人気銘柄にも関わらずストップ安となってしまうのです。
なので勢いのある銘柄でも過信は禁物で、
常にチャートでその銘柄が買われすぎていないかチェックする必要があります。